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『赤い三日月 小説ソブリン債務』(黒木亮著 幻冬舎文庫)

久々の黒木亮です
少し前に読んだ「鉄のあけぼの」がイマイチだったので、どうかなとは
思ったんですが、やっぱり金融系、特に海外系は力が入ってますね
著者の経験も含まれているからでしょうけど臨場感とか素晴らしい


赤い三日月 小説ソブリン債務(上) (幻冬舎文庫)赤い三日月 小説ソブリン債務(上) (幻冬舎文庫)
(2014/12/04)
黒木 亮

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主人公は東西銀行ロンドン支店でトルコを担当する
時代は90年代頃が中心で、体外債務を抱えたトルコは外資導入を近代化して
経済立て直しを図っていた。しかしイラクのクェート侵攻や米系格付会社の
投資不適格判断、汚職にまみれた政治家の台頭など内外情勢は苛烈
現場を顧みない本社に辟易しながらも、トルコをデフォルトさせないために最善を
つくす主人公や他社のライバルたち。厳しい財政事情、政治動向に制約を受け
ながら外銀と交渉して瀕死の国を立てなおそうとするトルコの官僚たち

「トリプルA」なんかに近い展開でした。トルコ本来の経済力云々ではなく、他国との
パワーバランス(特に米国に対する)で投資基準が決まる
ただ東西銀行だけは別でしたけど、トルコなんかダメだろ!!みたいな・・・
この本だけではないですけど、やはり貫かれているのはプロフェッショナリズム
主人公の上司のセリフ「意味のあるディールは10年に1度しかない!これはその
意味のあるディールなんだ!」かっこいいですね~いないかなこういう上司
こういう上司もライバルには妬まれて嵌められたり・・・
金融系のドロドロが詰まった一冊です(^_^;)
でも清々しく読めるのは、貫かれているプロフェッショナリズムのおかげですね


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