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『税理士のための百箇条 実務と判断の指針』(関根稔著 財経詳報社)

知り合いの税理士さんお薦めの本です
著者は司法試験と公認会計士試験、税理士試験に合格
現在は弁護士として法律事務所を経営していますが、スタートは税理士業界らしく、この本は当時、税理士新聞に連載していた記事をまとめたものです

税理士のための百箇条―実務と判断の指針税理士のための百箇条―実務と判断の指針
(2013/05)
関根 稔

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内容はエッセイ形式で、それぞれのテーマについて浅い問いかけのようで深い文章が書かれており、テーマによっては予備知識が必要なものもあります。
税理士、経理、法律関係の方はもちろんですが、考え方などは一般の人でも勉強になるのではないかと思います

例えば
「税理士は何を学ぶべきか」
税理士の思考方法は条文の字句など決まり事を見つけ、それで納得してしまう
しかし、決まり事の前提には保護法益(立法趣旨)があり、それを理解しなければ解釈は不可能である
理屈を知り、さらにその制度が守ろうとしている保護法益を見つけなければならない

事実認定には合理的なストーリー(仮説)が必要
税務処理について適否を判断する際にも必要で、ストーリーが書ける処理を心がけ、そのストーリーに沿った処理を実行する

税法は理屈の学問
税法学習には基本理論を理解すること その理屈を理解すれば自ずから答えが出るのが税法解釈 税法の暗記では実務に適用できない

税務判例は実務指針ではない
不幸にして課税処分を受けた。そのような事例に提起されるのが税務訴訟
納税者、税理士はどのようにしてミスを犯したのか。先人のミスとして大いに学ぶべきもの

通達は課税庁側が書いた論文。相手方が示した法律解釈だから、交渉では有効活用すべき
税務現場の指針は通達であり、質疑応答集である
これを熟知しているから税理士は税法の専門家としての立場が確保できる

ざっくりと書き出しましたが、エッセイ全体で読まないと理解しがたいものもあります
他にも
「税法には3つの種類」「歴史は税法でつくられる」「負担付贈与通達の存在意義」「6親等の親族」「義務教育で簿記を」「所得税法59条と60条の理屈」・・・etc.
どれも興味そそられるテーマでしょ(^.^)

この業界にいる方には読むことを強くお薦めします


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