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『悪の教典』(貴志祐介著 文春文庫)

サイコキラー小説とでもいうんでしょうか?
もうすぐ、伊藤英明主演で映画が公開される作品の原作です
『大地の子』とは全然違うジャンルですが、展開が面白くて一気に読んで
しまいました

悪の教典 上悪の教典 上
(2010/07/29)
貴志 祐介

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主人公は幼いころから天才的な頭脳を持ちながらも、他人に対する共感能力が
低いという欠点をもつという設定
小学生の頃から、自分よりも人気がある同級生を事故に見せかけて殺したりし
ながら、自分にとって住みやすい環境(楽園)を作り、維持していきます
そうするのが、当たり前のように・・・
中学生の時に、それに気づいた両親を事故に見せかけて殺すなど、殺人の数も
異常に増えて行くんですが、天才的な計画により全く露見しない
(他人に対して、感じの良い自分をアピールする能力も高いからなんですけど)
京都大学を中退後、アメリカに渡り、MBA取得→投資銀行に職を得たんですが
紆余曲折あり、日本の高校教師に
ここでも、自分にとって良い環境(楽園)を作り上げるために、無茶な殺人や謀略
を次々と繰り返す・・・

とにかく、考え付かないような理由と方法で他人を嵌めていく話の展開には魅了
されます^^;

馳星周や新堂冬樹なんかを読んでいる人にはお薦めです(^^)


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『大地の子』(山崎豊子著 文春文庫)

友人のテリーさんのお薦め小説です。
山崎豊子さんの小説は、他にも「白い巨塔」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」「不毛地帯」なんかを
読んでますが、どれも印象に残る面白さで、お薦めです。

ちなみに今までの一番は「不毛地帯」でしたが、今回の「大地の子」のほうが面白さは上かもしれ
ません。なので、先週と今週は寝不足な日々が続きました^^;

大地の子〈1〉 (文春文庫)大地の子〈1〉 (文春文庫)
(1994/01)
山崎 豊子

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あらすじはウイキペディアに詳しく載ってますんで、こちらを見てください^^;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E3%81%AE%E5%AD%90
このあらすじを読んでしまうと絶対に読んでみたくなりますよ

で、やっぱり印象に残ったキーワードは 「中国残留孤児」 と 「日本人鬼」 でしょうか

昔、テレビで残留孤児の方が日本で肉親に会い、抱き合って泣いてる姿を見たことがあります
正直、その頃は深く考えることもなく、「あ~良かったね~」くらいの気持ちしかありませんでしたが
この本を読んだ後では、日本まで来る経緯や抱き合う姿、流す涙の意味を深く理解できて
泣いちゃうでしょうね(^^ゞ

主人公は人買いに二回も売られながらも、最後は優しい養父にめぐり合ったおかげで大学まで進学
できましたが、妹は奴隷のような扱いを受けて死んでいきました
多少の違いはあれど、ほとんどの残留孤児の方々が、このような境遇だったと思います
残留孤児の方々が味わった過酷な生涯を同じ日本人が知らなかったというのは「マズイこと」では
ないかと反省の気持ちが湧いています

この気持ちは皆さんにも共感していただきたいので、ぜひ読んでみてください
もちろん、息子たちが高校生くらいになったら読ませる積りです(^^)

あと、「日本人鬼」
主人公は小さい頃から「小日本人鬼」と呼ばれて徹底的な差別を受けます
子供の時はいじめられ、大学時代には恋人に日本人だと告白したら去られ、成績優秀でも一段下の
職にしか就けず、文化大革命ではスパイ容疑で強制労働。日本との合同事業では、能力を発揮して
いたにもかかわらず、左遷・・・

ここまで徹底的に日本人を憎む気持ちというのも、戦時の日本軍人に無惨な殺され方をした
中国人の記述を見ると分かるような気持ちになります
特に、無実の肉親を突然、無惨に殺された時の子供たちの告白部分を読んでしまうと・・・
(靖国神社参拝に反応する気持ちも理解できるというか・・・)

冷めた書き方かもしれませんが、過去に起こったことを否定するのではなく、事実は事実として
正面から受け止めるしかないのかなと思います。開き直りではなく・・・
思いっきり感情を込めて!!!


以前に読んだ「夜と霧」 これはドイツの強制収容所での体験記なんですけど、これも凄絶な事実が
淡々として書かれていて、どうしようもやりきれなくなって、読むのがつらかったです
赤ん坊を抱いた女性が、ガス室に向かって歩かされるシーンとか・・・

一方、「大地の子」も凄絶なシーンは多いんですが、日本の父との再会や養父母、奥さんや子供の
話など新しい希望が生まれるシーンも多いので、そこが魅力の一つかと思います

文化大革命についても、これまでの日本人からの視点ではなく、中国人として育てられ、日本を憎む
日本人の視点から見ると新鮮でした

また、今の中国と中国人を理解する貴重な資料の一つという気がします



ところで今は、『悪の教典』という伊藤英明主演映画の原作(これもテリーさんのお薦め)を読んで
いますが、これも面白い!!
新堂冬樹や馳星周が好きな人なんかには、特にお薦めします

というわけで、今も寝不足な日々を過ごしています(^^)

テリーさんに感謝です!!



『ビジネスゼミナール 会社「経理・財務」入門』(金児昭著 日本経済新聞出版社)

日経のビジネスゼミナールシリーズです
そして、会計の世界では名の知れた金児先生の著書です

会社「経理・財務」入門 第3版 (ビジネス・ゼミナール)会社「経理・財務」入門 第3版 (ビジネス・ゼミナール)
(2011/01/06)
金児 昭

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あまり金児先生の著書は好きではなく、どちらかというと林先生派なんですが、この本は
良くまとまっていて、経理財務全般を抑えるには最適だと思います

全12章、4月~3月までが割り振られて、それぞれの月に何をするのか(決算準備や年末調整など)
そして、基礎的な実務理論から応用へと金児先生独自の造語を交えた理論が書かれています

経理専門職にとっても復習をするのに最適ですし、経理を勉強したいと思っている人にも体系だって
書かれているので最適です
私にとっては(中身が薄い部分もありますが)一応、一通りの分野が網羅されているのでサマリーと
して役立ちました(^^)

あと、他の著書に比べて金児先生がどのように経理を勉強してきたか(専門学校で法人税やった等)
が多く書かれているのも興味深かったです
海外子会社買収のため、経理を代表して渡米して交渉を担ったなども貴重な文章でした

一見、取っつき難そうな雰囲気がある日経ビジネスゼミナールシリーズですが経理入門なんて本を
読むよりも、この本と『経理部長が新人のために書いた経理の仕事がわかる本』を合わせて読むほう
が断然理解しやすいと思います

また数ヵ月後に読み返してみたい本でした(^^)



スィートジャーニー

10月11日は嫁さんのバースデーでした
というわけで外食を提案したんですが、レストランとかで食事よりもデザートだけを
たっぷり食べたいと言われ・・・

探しました・・・探しました・・・

で、高評価だったのが・・・
パンパシフィックホテルのナイトタイムデザートビュッフェ「スィートジャーニー」
毎週木曜日と金曜日の19時30分から22時30分までのデザートビュッフェ
ちょうど木曜日だったんで、ちゃんと予約して行ってきました~

ここの目玉は月替わりの出来立てスィーツ!
10月は甘酸っぱいオレンジ風味の温かいクレープに、ひんやりとした相性抜群のチーズアイスを絡めて楽しむ「クレープシュゼット」。
http://pphy.co.jp/event/restfair/restfair_0017.htm

当日は19時くらいに「みなとみらい駅」へ
19時30分前でも店内に入ることはできるんですが、完全なオアズケ状態(^^)
この待ってるときにお姉さんが本日のデザートなんかを説明してくれるんで、さらに・・・

19時30分ピッタリにビュッフェスタート!!
まずは子供たちと軽食に向かったんですが、おかゆ?とかサラダ、サンドイッチがあるだけで
軽食は完全に「ついで」扱い(^^)
ただ、サンドイッチもパンや具が置いてあるだけで、自分で好きな具材を挟んで食べれるんで
子供たちには人気でした
さすが、パンパシフィック!!ツナやタマゴもやたらと美味い!!
(ただ単に腹が減ってただけかもしれませんが・・・)

妻は最初からデザート(^^)
ケーキも10種類前後あるんですが、どれも高級そうで美味そう・・・

しかし、ケーキは自分で取ることができなく、おねえさんに「これ!!」みたいな感じで
お願いするんで、あんまりガッつけない^^;

でも、なんだかんだ言ってほとんど食べましたけど^^;

2012101120230000.jpg

コーヒーもやたら美味い(いつもマックかティーサーバーだし^^;)
なんとかの・・・って言ってたけど全く覚えてない・・・

まあ、妻も喜んでくれてたんで・・・良しとしましょう!!

店内の雰囲気も、おねえさんの接客も最高でした!! さすがホテル!!


あと、最初にコーヒーとジュースで乾杯してたのを見てたおねえさんが・・・

こんなケーキを・・・

2012101120220000.jpg

いや~こういうサービスって本当にうれしいですよね!!!


今後も定期的に今月のデザートをチェックしようかな・・・

『ダイナー』(平山夢明著 ポプラ文庫)

ロスト・シンボルに続いて一気読みしちゃいました
大藪晴彦賞と日本冒険小説協会賞をダブル受賞した作品です

([ひ]2-1)ダイナー (ポプラ文庫 日本文学)([ひ]2-1)ダイナー (ポプラ文庫 日本文学)
(2012/10/05)
平山 夢明

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主人公の女性は、30万の金欲しさに闇サイトのバイトに手を出した結果、ヤクザにつかまり
人身売買のオークションで売られて、会員制の定食屋でウエイトレスとして働くことに・・・
その定食屋は闇の犯罪組織が合議して作った組織の殺し屋専用の店
料理人は元・殺し屋で、客は全員プロの殺し屋・・・ということで店内は常に一触即発、暴力沙汰
というか殺人が日常茶飯事。で、今までいたウエイトレス8人は全員が殺されている・・・
っていう設定だけでもおもしろそうでしょ(^^)

これに加えて、料理人のボンベロ(何人か不明。。。日本人か?)がつくる料理が凄い!!
特に「究極の六倍」というハンバーガー
小鹿の背肉、母乳しか飲んでいない子羊のパティに合わせて、甘みを感じる熊のパティ
他に鴨、牛肉、豚の六種を使い、脂を取り去った物を挽く
ソースは子牛のストックを5倍に煮詰めたものにシャンピニオンを混ぜる
レタスやトマトが6枚のパティの間に挟まり、それぞれにタルタルやブラウンなど別のソースが
塗ってある・・・
他にもメルティ・リッチや蜂蜜のスフレ、ハムヴィーズ・ロック、ダイヤモンドで漉したウォッカ

どれも旨そうなんですって・・・表現も・・・食べた組織のボスも大満足の様子・・・


ぜひ時間があったら読んでみてください。登場する個性豊かな殺し屋たちも面白いです


『山本流 小論文教室』(山本清著 LEC)

法科大学院入試対策 論理的で説得力ある文章を書くために という副題がついて
います

法科大学院入試対策 山本流小論文教室―論理的で説得力ある文章を書くために法科大学院入試対策 山本流小論文教室―論理的で説得力ある文章を書くために
(2005/05)
山本 清

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よくある法科大学院入試向けの小論文書き方の本とは違って、過去問 → 模範解答
→ ポイント という本ではなく、小論文書き方のテクニックスタイル、戦略がメインに
なってる本です

私はよく知らなかったんですが、この著者はLEC専任講師で小論文執筆の授業では相当の
評価を得ている人らしく、法科大学院を中心に小論文対策が必要な人にとっては必ず読んで
いるという、まさにバイブルみたいな本らしいです
たしかに必要なポイントが良くまとまっており、中央大の導入教育で聞いたことのあるポイント
がチラホラとありました
(導入教育受ける前に読んでいたら・・・と思ってます)
導入教育で学んだことを中心に、この本のポイントを加えて、この語のレポート作成に役立て
たいと思います

が、提出したレポートは法学の1つだけ・・・(-.-)
今、ちょこちょこやってるのは、「道徳と法律の峻別」というテーマなんですが・・・
自然法論と実証主義のところで・・・止まってます・・・誰か、このポイントを教えてくれ~


『セブンイレブンの16歳からの経営学』(勝見明著 宝島社)

この著者、セブンイレブン系というか鈴木敏文さんの本が多いのですが
率直に言ってどれもいい本です
かって読んだ「鈴木敏文の本当のようなウソを見抜く」という仮説検証の本が
ベストかと思ってましたが、今回のもそれに近いいい出来でした

セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事
(2005/10)
勝見 明、鈴木 敏文 他

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(購入したのがかなり前だったんですが、いつのまにか文庫が出てました^^;)

セブンイレブンといえば、加入と解約が多いので有名ですが、解約しない店舗は
本当に成功しているみたいですね
その成功の秘密の一部がこの本に書かれています

要はパート(バイト)をどう使いこなすか!!なんでしょうね

特に仕入れ(発注)をどうパートに任せるかが!!
デザート発注担当者、惣菜発注担当者というように細かく分けて、彼ら(平均年齢
21歳)がどう考えて、ロスとショートを出さないように発注数を決めるのか
インタビューの中では、彼らは主に天候を判断の中心にして発注数を決めています
彼らはそこで読みが当たればモチベーションが上がり、外れれば「なぜ?」を繰り返す
そして次の仮説と検証につなげる・・・
高校生とかがですよ・・・仮説を立てて検証して独自の理論でなんて・・・
凄いな~ 社会人でも少ない気がするのに・・・
パートに入っていない日でも、自分の検証がどうだったのか聞くために電話してくる
とか・・・まさに経営学ですよね

他にも「どうやったらお客様に買ってもらえるか」「マネジメント」「リーダーシップ」について
も書かれています

長男も高校生になったら、セブンイレブンでバイトさせようと本気で思いました(^^)


『グローバルで成功するプロの仕事術』(内田士郎著 祥伝社)

ずいぶん前にブックオフで購入してそのまま積んでたのを、ようやく最近読みました

グローバルで成功するプロの仕事術グローバルで成功するプロの仕事術
(2007/09/06)
内田 士郎

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べリングポイント日本法人の代表を務めている著者の学生時代 → 公認会計士勉強
→ 外資系会計事務所入所 → 海外勤務 → パートナー昇格 → 現職へ転職 と
華々しい職歴の流れの中で掴んだ仕事のポイントが語られています

ただ、著者もずっとエリートコースではなかったようで、早稲田高校時代から露店販売
なんかのバイト三昧 → 就職先がなく公認会計士の勉強
英語がダメで仕事が・・・ パートナーになったが、事務所の赤字決算で2000万借金して
補てん(銀行から借入)・・・などなどかなりの挫折も味わっています

ただ、危機に直面するたびに奮起して乗り越えてきたというのは尊敬に値しますね

日本法人のM&Aの監査における交渉の体験談なんかも勉強になります

著者の仕事に対する考え方は、かって在籍した事務所の先輩が言ってた「会計事務所の
仕事はサービス業」という言葉を思い出させてくれました
自分の仕事で満足いく結果を出し続けるというのは、結局Win-Winの関係を続けて行くと
いうことかもしれません


電脳会議

知っている人は少ないかもしれませんが、技術評論社が定期的に配布している冊子です
http://gihyo.jp/book/dennou

DSC_0128.jpg


無料です(^^)

基本的には技術評論社が出版している書籍の紹介、サマリーがメインなんですが
ちょっとした特集は、初心者から上級者まで幅広く対応しているため、「へぇ~」と
思う記事もシバシバあります(シバシバって褒め言葉じゃないか^^;)

DSC_0129.jpg

けっこうマック系の特集記事も多いので、興味のある方は申込んでみてください

なんだかんだ言って、毎回目を通しています

『ロスト・シンボル』(ダン・ブラウン著 角川文庫)

ロバート・ラングドン教授シリーズの第三弾です
「天使と悪魔」「ダヴィンチ・コード」も面白かったですが、今回の作品も
かなり夢中になりました

ロスト・シンボル (上) (角川文庫)ロスト・シンボル (上) (角川文庫)
(2012/08/25)
ダン・ブラウン

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今回はフリーメイソン
いつかは出るだろうなと思ったテーマですよね
そしてフリーメイソンの最高位者たちが守ってきた秘密
フリーメイソンのピラミッドに隠された謎・・・
CIA保安局

各巻頭に書かれた言葉・・・事実
「1991年、ある文書がCIA長官の金庫に保管された・・・古の門や地下の知られざる場所
 ・・・あのどこかにそれは埋められている・・・」
「この小説に登場するフリーメイソン、見えざる大学・・・などの組織はすべて実在する」
「作中に書かれた儀式、科学・・・はどれも、現実のものである」
って書かれてると余計に面白さが増します

この作品を読んでいる最中はネットで検索しまくりました^^;
取材研究の賜物でしょうけど、すべて事実のようでした・・・

これを読むとワシントンに行って実物を確認したくなりますね(^^)

興味がある方はぜひ読んでみてください。期待は裏切らない小説です




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